銀河鉄道の夜

読んでみたがなかなかよいねぇ。

っていうか風景描写がはんぱねぇ。
やるな宮沢賢治


で、なんで銀河鉄道の夜を見てたかというと、ラーメンズ最高ってこと。

昨日の深夜というか今日の明朝というかラーメンズの第16回公演が地上波来ました。
...どうでもいいけど「みょうちょう」と「みんちょう」が同じ漢字ってことに今気づいた(は?
ようやった3ch。NHK教育


ということでTEXT
よかったです。めっちゃ。

以下感想〜
微妙にネタバレチックなんで「まだ見てないやい!」ってひとや「これからみるんだい!」ってひとはスキップスッキップ〜
まぁ、そんな盛大にネタバレはしませんが。ごめやっぱする。ネタバレしまくる、ので注意



公演名の「TEXT」のとおり言葉のレトリックがたくみな公演。
コバケン = 小林 = 賢太郎 = タカシ
ギリジン = 片桐 = 仁 = 父さん

・五十音表
あ、これ一回見たことある〜(ニコニコで(ぉぃ
ってことですが、まぁ、軽いジョブって感じカナ。
いや、十分効いてますが。ジャブ

二人五役*1の劇。
なんかデスノの某死神っぽいのでてきてるしー。
ドラマチックな五十音表。
さ:三組に転校生?
し:知らない。
す:すげぇかわいいって?
せ:せっかくだけど、サッカーにしか興味ないし
そ:...そっか...転校生か...(ボソリ
翌日
た:たいへんだ!
ち:遅刻しちまう!(バイクをふかす
つ:「ついでに乗せてって」って...
て:転校生!?
と:隣の家なのかよ!?
(当然↑全部コバケン
フラグきたー!!!

個人的にあんな製品ができたら買っちゃうかも(w

同音異義語の掛け合い
これはやばい。
コバケンのメンモクヤクジョと言ったところ。
一個一個のネタだけピックアップすればただのギャグだけど(結婚・血痕とか)、あそこまでやられると芸術な気がする。
まったく違うスキットを所々「言葉の上で」リンクさせていくコント。いや、コントの域をこしたな。

もちろん台本思いつくコバケンもかなりやばいが、あのタイミングを合わせられるふたりの息も最高。
台本自体も最初は観客に「こういうネタだ」って見せて、
それからどんどん深いところへ深いところへ引きずりこんで...
すこしずつネタのレベルを釣り上げていく...。まじでハイレベルだよ。
畜生...計算され尽くされていやがる。
これはほんと見ないとよさが分からない。めっちゃいい!!見れ

特にいっちゃん最後のはなかなか好き。
途中で読めたけど、動きまで合わせてくるとは...。

・透明人間
これもニコ...
コバケンvs仁の論争。
仁相手にあぁいうロジカルな論争しなくねぇ〜。
理不尽過ぎるもん。

ラーメンズのネタはこういうちょっと頭使うようなネタが好き。
まぁ、今回は、というかこの形式の「二人とも座って対話する」型のは大体の場合、
小林:理詰めで常識的ながらもややサギっぽい構成
仁:理不尽でフリーダムな理論構成
だからそんな複雑にはならないのだが...。

結論:信号は「青は止まれ赤は進め」
なんだかんだで次のactへの布石だったりもスルあたりが小憎らしい。

というかこれが実は核?

・条例が出た…(同様にニコニコで透明人間と繋がってあがってた
↑の透明人間の中でポロッと出てきた条例をほんとに実行してしまうという。
これはもうラーメンズの才能に嫉妬と言わざるを得ない。
一つのモチーフを何度も何度も異なる風潮で演じる形式のコント。風と桶に関する...と同様なスタイル
なんとなく芸術家っぽいなぁとか思ってみたり?
小林があぁいう小ネタ演技がうまいのはまぁ「コバケンだしね」なのだが、片桐もかなりやばい。
個人的にハリウッド条例がツボ。
あれはあれだけで普通に一ネタになりそうなぐらいやばい。見るべし。
あとミュージカルも。言ってることは低レベルというか、ひどいのだが、あぁいう雰囲気を作れてしまうふたりに脱帽
最後の言葉禁止ー!!はそれまでのがあったからこそ分かるネタ。こういう構成もなかなかにくい。

「「金部」の国語版」という表現をあるサイト*2見つけたのだがすんごいしっくりきた。

・ジョッキー馬坂仁
別名片桐仁の時間。

たかしと父さん、怪傑ギリジンにつぐジャッキー馬坂(まさか)仁

馬のかぶりものかぶった賢太郎はひたすら箱に座りつづけて、例のごとく片桐ー笑わす→小林の構図。
観客をわらわせようとするのではなく相方を笑わせようとするラーメンズお決まりパターンのうちの一つ。
逆にそれが笑いに...。
これは頭つかわん。使わんが片桐モーションに耐えなあかんというね。
一応「TEXT」だからか言葉遊びがなんどか出てきたが*3まぁ、やっぱメインは片桐。
舞台の中心は片桐じゃ!みたいな。

まぁ、これは特にカタル部分は無いかな。


銀河鉄道の夜






やばい。


とおりこして、やう゛ぁい。

宮沢賢治銀河鉄道の夜は実は読んだことなかったのだが、十分感動した。
で、今原作読んで二度感動。

ちくしょう。うまいぜ。うますぎるぜ賢太郎。

最後のシーンは途中でもしや...みたいなのはあったけど思いっきり魅せられました。

最初に宮沢賢治よんでおいた方がいいかも。だいぶ理解しやすくなる。
まぁ、俺と同様にさらで接して、あとから原作読むのも良いけど。

トキワ(コバケン) = 常磐 = じょうばん = ジョバンニ
ネムラ(仁) = カムパネルラ
だったり...。


なんだかんだいいつつも↑の掛け合いとか透明人間の伏線回収してたり、馬とジョッキーに触れてたりと。
常磐(=コバケン)の「大したこともしないで1億円が手に入りますように」は何気に伏線。でも回収の仕方が(w


とあるサイト*4で、
「ガチャン」という効果音が二回出てきてて(一回目は「掛け合い」の最後のスキット、二回目は銀河鉄道の最後)
それぞれ電車の「連結」と「切り離し」なんだ、ってのを見たとき、「あぁ」とか思った。
っていうか多分間違いない。
奴はその場では到底頭の処理が追いつかないぐらいのネタを平気でやる男だ。
奴ならやりかねん。
ヤバい。まじヤクい。


いやぁ、よい公演でした。
欲を言えば生で見たい。

あとDVD欲しい。つーか出たら買う。


最後に。
宮沢賢治の一節より。
「なにがしあわせかわからないです」
「ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから」
「どこまでもどこまでも僕たち一緒に進んで行こう」
「僕たち一緒に行こうねえ。」

http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card456.html

*1:四役...か?

*2:アドレスわすれた...д

*3:馬耳東風とか何気にうまかった...

*4:例のごとくアドレスメモし忘れ。タブでガーってひらいて読んではすぐ閉じてしまうので...